ワンショット(30ml)の中に広がる世界は、無限です(笑)
そんなスコッチの豆知識と、味わいかたについて書いてみました。
自分の好みに合ったスコッチを探してみるのも楽しいかと思います。
■「スコッチウイスキー」とは
イギリス北部のスコットランド地方で蒸溜、熟成されたウイスキーの総称です。
「穀類を原料として、酵母により発酵させ、アルコール分94.8度未満で蒸溜し、700L以下のオーク樽で最低3年以上熟成させ、最低瓶詰めアルコール40度以上」これがスコッチウイスキー法での定義です。
麦芽を乾燥させる際にピートを使用するため、独特のスモーキーフレーバーがついているのが特徴。
スコットランドのモルトウイスキーは、ワインやその他の酒類と同様、地域別にタイプ分けされてきました。
ハイランド、ローランド、スペイサイド、アイラ、キャンベルタウンの5地域です。
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■味わいかた
基本はストレート+火水で味わうのが良いと思います。
STEP. 1
テイスティングラスと、常温のミネラルウォーターを用意します
おすすめのグラス:https://my-best.com/5201
STEP. 2
ボトルを見て内容を確かめる
STEP. 3
ワンショット(30ml)グラスに注いで色を確かめる
おすすめメジャーカップ:https://sake.biccamera.com/bs/item/3270872/
STEP. 4
空気を含ませて香りを確かめる
STEP. 6
味わう
STEP. 7
加水する
0.5~1倍の水がおすすめ
STEP. 8
加水後の香りを嗅ぐ
STEP. 9
加水後の味わい
STEP.10
からになったグラスの香りを嗅ぐ
■香り
香りについては、奥が深すぎるの下記サイト参照(^^;
https://www.barrel365.com/flavor/
■スコッチウイスキーの種類
【モルトウイスキー】
大麦麦芽(モルト)のみを原料としたウイスキー。原料の風味が残りやすい「単式蒸溜機(ポットスチル)」で蒸溜するため、複雑な香りや味わいに仕上がるのが特徴です。「同じ味わいのものは2つとない」といわれるほど、蒸溜所ごとに個性の強いモルトウイスキーが造られていることから、「ラウド(声高な)ウイスキー」と呼ばれます。
【グレーンウイスキー】
とうもろこしや小麦、ライ麦など、大麦以外の穀物を原料としたウイスキー。雑味などがほとんど取り除かれる「連続式蒸溜機」で蒸溜するため、モルトウイスキーに比べてクセが少なく、すっきり飲みやすい味わいに仕上がるのが特徴です。穏やかな風味なので、「サイレント(寡黙な)ウイスキー」と呼ばれます。
【ブレンデッドウイスキー】
モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキー。熟練のブレンダーが複数種類のウイスキーを絶妙に混ぜ合わせ、それぞれの長所を引き出すことで、バランスよくまろやかな味わいに仕上がるのが特徴です。
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■スコッチウイスキーの6つの産地の特徴と銘柄
スコッチウイスキーは大きく分けて6つの産地で造られています。
代表的なシングルモルトの銘柄を含め、それぞれの特徴を紹介しましょう。
【ハイランド】
スコットランドの北部に広がる広大な地域。険しい山や谷の間を縫って多くの蒸溜所が存在し、古くからウイスキー造りが行われてきました。スコットランドの蒸溜所のうち、約3分の1がハイランドにあるといわれています。
代表的な銘柄は「グレンモーレンジィ」や「ダルモア」「クライヌリッシュ」「エドラダワー」など。ピートの香りが穏やかなウイスキーが多い印象ですが、エリアが広いこともあり、その特徴は一言では語れません。ハイランドの東西南北で、それぞれの地域性が反映されたウイスキーが造られています。
【スペイサイド】
スコットランド北東部に位置するスペイサイドは、ハイランド地方に含まれますが、スペイ川の流域にたくさんの蒸溜所が集中していることから、ハイランドとは別に分類されています。
スペイサイドにはフルーティーで華やかな風味を持つ銘柄が多く、親しみやすいのが特徴。「ザ・マッカラン」や「グレンフィディック」「グレンリベット」など、日本でも有名なウイスキー銘柄が多くあります。また、高品質のウイスキーを安定的に生産できる、体力のある蒸溜所が多いことから、スタンダードなスコッチウイスキーの生産地として位置づけられています。
【キャンベルタウン】
キャンベルタウンは、スコットランド南方の海岸沿いに広がる港町。人口約5,000人という小さな町に、3つの蒸溜所があります。
キャンベルタウンで造られるスコッチウイスキーの特徴は、港町ならではの潮の香り。ほのかな塩気と甘味が入り混じる華やかな風味で、多くのウイスキーファンに愛されています。
有名な銘柄として「スプリングバンク」などが挙げられますが、いずれも少量生産で、定価で入手するには困難を極めます。
【ローランド】
平地の多いローランドで造られるウイスキーの特徴は、軽やかさ。たとえば、サントリー所有のオーヘントッシャン蒸溜所では、通常2回の蒸溜を3回行うことで初心者にも親しみやすい、まろやかでライトな口当たりを生み出しています。
ローランド産の銘柄には、「オーヘントッシャン」や「グレンキンチー」などがありますが、全体的にはブレンデッドウイスキーに使われるグレーンウイスキーが多く生産されているのが特徴です。
また、エジンバラやグラスゴーなどの大都市に近いこともあり、見学施設が充実している蒸溜所が多いのも、ローランドの特徴のひとつといえるでしょう。
【アイランズ】
スコットランドは700を超える島々からなる地域ですが、そのなかでも、北部から南西部にかけて点在する西側の島々をまとめてアイランズ地方といいます。
アイランズは、スコッチウイスキーの6つの産地のなかでも、とくに個性派が揃った生産地です。その理由として、各島特有の気候の厳しさが挙げられます。
氷河の影響を強く受ける位置にあるオークニー諸島の「ハイランドパーク」や、天候が変わりやすく雨の多いスカイ島の「タリスカー」、入り組んだ海岸線が特徴のマル島の「レダイク」など、島ごとに異なる風土から生まれた個性あふれる銘柄が揃っています。
【アイラ】
アイラ島は、スコットランドの西南に位置する島ですが、アイランズのなかには括られず、独立した分類となっています。小さな島ながら8つを超える蒸溜所があり、それぞれで個性豊かな銘柄が生み出されていることから、ウイスキー愛好家に「スコッチの聖地」として親しまれています。
アイラ島で造られるウイスキーを特徴づけるのが、独特な「潮っぽさ」。蒸溜所のほとんどが海沿いに建っているうえ、アイラ島のピートには、海風が運んできた海産物が多く含まれています。この立地とピートが、「海藻のような塩の香り」などと形容される、強烈な個性を造り出しているのです。
アイラモルトには、「ボウモア」「ラフロイグ」「アードベッグ」「ラガヴーリン」「カリラ」など名だたる銘柄が多く、それぞれの個性が多くのファンを魅了しています。